ウイルスより怖いかも。ビタミン不足の恐怖
皆さん。5大栄養素のひとつ、ビタミンって知ってます?よく聞く言葉なので知っている方の方が多いと思います。では、ビタミンって何?
ビタミンは身体の中で発生する様々な化学反応には必要不可欠な物質で必要量は微量でいいのですが、とっっっっても大事な栄養素です。なんせ人間は酸素吸って二酸化炭素吐き出すまでに様々な化学反応が体内で発生しますからね。ビタミンが不足すると本当に大変なことが体内で起こります。
そんなビタミン不足の一例をあげます。
15世紀~17世紀あたりの大航海時代(漫画のワンピースではありません。。。笑)ヨーロッパ諸国は大型船で世界中の海に航海へ出かけて貿易などを行い、繁栄を極めていました。しかし当時の航海では船に冷蔵庫などはまだありませんでしたから、何か月もかかる航海には主に豆類やビスケット、塩漬けの肉や魚など、なるべく腐りにくいものを船に積んで航海にでていたようです。当然の船乗りたちは保存食ばかり食べていて、栄養のバランスに偏りがあったようです。特に新鮮な果物などに多く含まれるビタミンCの摂取不足は深刻なものがあったようです。
実際に当時の船乗りを一番悩ませた病気がビタミンC不足により起こる「壊血病」でした。壊血病により皮膚や粘膜、歯肉などから出血しやすくなり免疫力が低下して脱力、体重減少など様々な症状が現れ、当時は壊血病の原因がわかっていなかったので有効な治療法はなく多くの船乗りが亡くなっていったようです(統計では死亡者が200万人ともいわれています)。また他のビタミン不足(ビタミンB₁など)などもかさなり精神にも影響を及ぼし苦しむことも多かったようです(ビタミン不足により神経伝達物質の合成が阻害され精神に不調をきたすことがあります)。
ビタミンCの不足で200万人が死亡するなんて現在では少し考えづらいですが、事実のようです。船乗りだけで200万人ですので、いかに死亡率が高かった想像がつきます。1回の航海で船員160名のうち100名が壊血病で死亡したという記録もあるようです。
この壊血病の予防にいち早く気が付いたのがイギリス海軍であったようです。当時イギリス海軍が強かったのは壊血病の予防法をいち早く発見したからかもしれませんね。
ちなみにビタミンCは熱に弱く、調理や保存に向いていない食材といわれています。
当時の船乗りが壊血病になってしまうのも現在では納得できますね。
喫煙者の方へ
タバコを吸うと食事によるビタミンCの吸収力が低下し、更に体内のビタミンCがタバコに含まれるニコチンなどの処理のため大量に失われるようです。喫煙者の方は大航海時代の船乗りのようにならないようにご注意を。。。
大航海時代の話はトレーニングやダイエットと何の関係もないようにおもえますが、過度な食事制限によるダイエットや筋肥大のためにタンパク質ばかり摂取して、ビタミン不足になると体に重大な異変が起こる悪い例が、この大航海時代の壊血病が教えてくれていますね。
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