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2022年12月2日3 分

本当に恐ろしい糖尿病

最終更新: 2022年12月3日

 以前も糖尿病のお話をしましたが、今回も糖尿病のお話。

 現在、糖尿病者数は予備軍(糖尿病を疑える者)を含めて日本国内に1000万人程度いると考えられています。※2017年時点

 糖尿病は血液中の糖質の濃度が異常に高くなる病気(高血糖)のことをいいます。その原因はインスリンというホルモンの効目が弱まったり(Ⅱ型糖尿病)、インスリン分泌そのものの量が極端に少なくなったり(Ⅰ型糖尿病)するために発症します。インスリンの効果が弱まると(あるいは分泌されないと)人体は食事で摂取したグルコース(糖)を有効に利用することが出来ずに血液中に溜まってしまいます。その結果、血糖値が上昇してしまう疾患です。

 人体はグルコース利用を制限されるとエネルギー代謝に重大な問題が発生するため様々な症状(喉の渇きや倦怠感、体重減少等)を発症しますが、糖尿病の場合、初期症状がないこともあり定期的な検診等が重要です。また血液中のグルコース濃度が上昇した状態が長く続くと循環器系に障害をもたらすことが多く、その結果、血管が脆くなり網膜症・腎不全・抹消神経障害(糖尿病三大合併症)などの障害を起こしやすいといわれています。最終的には失明、人工透析、四肢の切断、心筋梗塞、脳卒中などの末路をたどります。

 糖尿病は遺伝的要因等様々な原因で発生しますが日本人の場合、多くはエネルギーの過剰摂取や運動不足などの日常の生活習慣を基礎に発生することが多いため生活習慣病の一つに分類されています。日本人の場合、Ⅱ型糖尿病が多い(90%以上を占める)。

 糖尿病の予防や改善には食事療法と運動療法の併用が効果的であるとする考えが主流です。これは、食事制限のみや運動のみでは効果が得られず食事と運動の両方を行うことが効果的であるという意味ですのでご注意を。

 食事においては5大栄養素をバランスよく摂取することを心掛け、エネルギーの過剰摂取に注意する。1日に必要なカロリー摂取量を見定めて、特に炭水化物の摂取については摂取比率を1日に必要な総エネルギー摂取量の40%から60%(50%から55%が最も適しているとの考えもある)に留めることが重要です。

 運動は有酸素運動とレジスタンストレーニング(筋トレ)が有効といわれています。 レジスタンストレーニングは高負荷(バルサルバ動作を伴う)ではなく、低負荷で回数を重ねる方法を勧めます。高負荷は血管への負荷が高いため推奨できません。糖尿病の発生しやすい中高年者は筋量の低下がみられていることが多く、筋量低下がインスリンの効目(インスリン感受性)を低下させる要因の一つになっています。レジスタンストレーニングにより筋量を増やすことは低下したインスリン感受性をもとに戻す効果がると考えられています。また有酸素運動はインスリン感受性そのものを上昇させる効果があるため有効です。運動強度はVO₂MAXの40%から60%の低強度~中強度の範囲にとどめて運動時間は最低10分から最大60分程度に収めてください。有酸素運動は血糖値が上昇しやすい食後30~90分内に実施することを勧めます。運動は少なくとも週3回以上(毎日でも可)で6ヵ月以上継続することが求められます。

 このように糖尿病になると様々な制限や運動が求められます。ヘルスプロモーションサポートのEMS-xPROはそんな糖尿病の予防、改善にも効果を発揮します。気になるかたは是非一度、当店まで足を運んで下さい。

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