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終わりの始まり

こんにちは、ヘルサポの嶋田です。

 今の世の中、コロナ禍で手洗いなどの消毒の大切さが世界中で認識されておりますが、実はこの手洗いという常識は1847年以降に確立されたものだったことはご存じでしょうか。今から約170年前のことです。それより以前は医者でさえも手洗い、消毒というものが感染予防上重要であるという概念を持っていませんでした。

 この現在の常識に最初に気が付いた人物はハンガリーの産婦人科医、イグナーツ・ゼンメルワイス(1818~1865)です。彼は、当時の産科で流行していた産褥熱(分娩で生じた母体の傷に細菌が感染する感染症)の原因を徹底的に分析して医師の手指消毒(手洗い)により改善できることを突きとめた人物です。簡単な話、当時の医師は消毒の概念がなかったため、知らないうちに細菌感染の媒介となっていたのですね。

 手洗いは現在の医療や社会生活の常識となっていることは皆さんもご理解いただけると思います。私達の現在の生活の大切な基盤の一つですね。しかし当時、ゼンメルワイスの手洗いを支持する医師は少なかったようです。実際、ゼンメルワイス本人は手洗いの重要性を広めるために奔走しましが賛同者が少なく、次第に精神が崩壊していき、最後は認知症となり精神科病棟で亡くなりました。47歳という若さでです。

 ゼンメルワイスの死後、数十年が経過してから細菌学が発展していき、ようやくゼンメルワイスの手洗いの重要性が再認識されるようになりました。もしもゼンメルワイスの手洗いを当時の医学界が受け入れていれば、何十万人あるいそれ以上の命が救われていたかもしれません。歴史に「もしも」はありませんが、いつの時代も人間は『常識』という呪縛とらわれて、新しい考えというのは疎外される傾向が強いのかもしれませんね。

 もしかしたら、皆さんが信じている健康法やダイエットなども間違っていて正しいことを言ってくれている人の助言を無視しているかもしれませんね。何を信じるかは人それぞれですが、客観的に分析して事実を直視している人の目は真実を物語っているのかもしれません。私自身、感情や私情を挟まない洞察力・分析力を大切にする人間になりたいですね。

 

 今の整体や整骨、接骨、エステ、ジムなどの業界はどうも『利益』という私情に捕らわれた業界になっており正しいことを行っている人はとても少ないように感じます。

 しかし、いつかは正しいことが認知され、それが世の中に広まっていきます。もしかしたら整骨や接骨の業界は終わりの始まりなのかもしれませんね。



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